5.光木時代 (周りに伝えていく時期。自立した個々がつながる時期)
少しずつたまったコップの水があふれるように、自然に、得られた知識を周りに伝えたいと思うようになります。
周りからも「教えてほしい」という声が寄せられるようになります。
でも、真実は、これまでの常識とあまりに違いすぎます。
そのまま伝えると、相手に準備が出来ていないと驚かせてしまうこともあります。
そのこともわかっています。
また、真実を伝えることは責任を伴います。
その重大さも、人によっては、気付きはじめます。
多くの人は見えない世界のお話に耳を傾ける時、まず、伝える人の人柄を見ます。
特に意識はされていませんが、その人をとおして、見えない世界を思い出します。
(本来皆知っている世界です。ただ(敢えて)忘れているだけです。)
伝える人が「信用できない・・」と思われてしまうと、その伝える内容も信用できないものと思われます。
いくら真実であっても、です。
まず伝える人が、人として信頼されること。
「信じられない話だが、この人の話なら聞いてみたい」と思われる人であること。
聖人君子を目指す必要はまったくありません。
誰であってもそれは不可能です。
聖人君子像はミスリードのための単なるモデルケースに過ぎません。
「これが立派な人です」「このような人を目指しなさい」というモデルケースは、絶対にたどりつけないようになっています。
実現不可能な像を、敢えて美しく提示します。
砂漠の蜃気楼のように、いつまでもたどりつけません。
そのモデルケースを目指すと、いつまでもたどり付けず、エネルギーを消耗してしまいます。
そこに達していない自分を「まだダメだ・・」「自分はまだまだ・・」とセルフイメージを著しく低くし続けます。
今の自分を否定し、自分以外の何かになる必要はありません。
あなたの本来の力を思い出せば良いだけです。
素(す)の自分を、信じてあげてください。
人として当たり前のあたたかさを大切にすること。
すべての存在を大切にすること。
それだけで良いのです。
あたたかさを大切にするとは、自分自身の尊厳を大切にすることです。
自分のハートのあたたかさを信じることです。
自分の存在を認め、セルフイメージを正常に戻してあげましょう。
(世の大半の方はセルフイメージが低くなってしまっています。物質・金銭・社会的地位は関係ありません。堂々とみえても、セルフイメージが低く、自信のない方は多いものです。)
自分を大切にできる人は、誰に言われなくても、他者の尊厳も大切にできます。
自然とそうなります。
他者の尊厳を冒すような言動をすると、自分自身がイヤな気分になります。
だからしたいとは思いません。
自分の意見を押し付けることなく、ただ、あたたかな真実を、必要に応じて伝えていくこと。
相手の心情・状況を理解し、心をこめて、あたたかさを添えること。
少しずつ、それが出来るようになってきます。
そうしたくなってきます。
もっと言えば、伝える必要もなくなってきます。
ただあなたがあたたかくそこに存在するだけで、周りに伝わっていきます。
目には見えませんが、あなたから確かに伝わっていくものがあるのです。
「素敵ですね」「エレガントですね(男女問わず)」「輝いていますね」「何をされている方なのですか?」というお声をいただくことも増えてきます。
内面が本来のあなた自身で満たされると、その温かなエネルギーは自然と外にあふれ、雰囲気となってあらわれます。
昔は、相手の言葉にいちいち反応し、怒りがわいたり、悲しみにくれたり、ネガティブな感情に振り回されていたでしょう。
でも最近は、不思議とそのような感情に翻弄されることはなくなってきています。
昔であれば、「なんてひどい」「そんなに怒らなくても」「いやなことを言う意地の悪い人・・」と思ったであろう発言も、その発言をする人の背景を感じ取れるようになってきます。
「あぁ、そういう体験があったから、そんな風に反応をしてしまうのだろう」
「なるほど、そういうコンプレックスがあるから、それを認めたくなくて、見たくなくて、でもその事象を外に見て、そのような反応をしてしまうのだろう・・」と。
怒りの感情が湧いたとき、それは怒らせた相手に原因があるわけではありません。
もともと自分の中に怒りの種があったからです。
怒りに限りません。
原因は自分の中にあります。
それが、知識だけでなく実感としてわかってきます。
思考の現実化の仕組み、世界の全体像がわかり、自分に本当の自信ができてくると、今まで見えなかったことも不思議とわかるようになってきます。
感覚で、その一連のストーリーもわかるようになってきます。
あらゆることが、すっと伝わってきます。
言葉尻から懸命に考える必要なく、一瞬でわかるようになってきます。
今そういう方が、少しずつ増えています。
同じ思いを持つ人、同じ波動にある人たちは、分野はちがっても話が通じます。
しっかりと自立し、お互いの尊厳を大切にできるので、とても気持ち良くすごせます。
年齢・性別・職業といった属性をこえて、同じ思いを持つ人たちが、自然とつながり始めます。
するとどのような世界になるでしょうか?