【お役立ちコラム】
思考停止の殻を破る高次元情報学の基礎知識を、身近な例を用い、Q&A形式で簡潔にわかりやすくお届けします。
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【質問】
夫とケンカをよくします。
近所の人間関係など何かを相談したときに、親身になってくれません。
優しい言葉もありません。
正直ムカついて、ささいなことでケンカをしてしまいます。
【答え】
厳しく聞こえるかもしれませんが、あなたがムカつくのは、相手に期待をしているからです。
旦那さんに対し「こう言ってほしい」と思いながらお話をされています。
それは相手の自由意思への介入です。
あなたが思ったとおりの行動を相手がしないため、あなたはイラついています。
人にはそれぞれの考え方があります。
価値観も違います。
人には人の考え方があります。
「私はこう思うのですが、あなたはどうですか? あなたはそう思うのですね。わかりました。」
以上です。
ただ、意見が違うだけです。
ムカつく必要はありません。
人の考え方や価値観は千差万別です。
意見は異なるものとわかっていれば、そこでケンカにはなりません。
ケンカになるのは、「同意しなさい。私が望む言葉を言いなさい」と、
あなたが相手をコントロールしようとするからです。
人は皆コントロールされることを本能的に嫌がります。
自分を否定され、尊厳を踏みにじられる行為だからです。
だから旦那さんは、コントロールされまいと抵抗します。
どちらが相手をねじふせ、自分の言うことをきかせるか。
それがケンカというものです。
ちなみに、勝った側が気分が良くなるのは、相手が言うことを聞いたり謝ったりすることで、
相手からエネルギーを奪い、自分に補給できるからです。
自分のエネルギーが満たされるため、気持ち良くなります。
他方、負けた側はエネルギーを奪われ、イヤな気分になります。
近しい関係ほど、相手に同じ意見を求めがちです。
同じ考えをし、こちらが望む行動をするように期待し、口を出しがちです。
人間関係のトラブルは、大抵これが原因です。
介入してはいけないところへ介入し、人を支配・コントロールしようとするため、トラブルになります。
言うことを聞かない相手が悪いのではなく、言うことを聞かせようと思った側に、問題があります。
旦那さんには
「私は近所でこんな目にあって悲しかったです。あなたはどう思いますか?」
と聞いてください。
「どうでもよい」と旦那さんは答えるかもしれません。
「はい、そうですか」
以上です。
おそらくもやもやすると思います。
あなたに限らず、世のほとんどの方が、正直納得いかないと思います。
それほど、多くの方が内面に問題を抱えているということです。
上記のやりとりで、旦那さんの意見を尊重できないとしたら、それはなぜでしょう?
そもそも、あなたが話を聞いてもらいたいと思うのはなぜでしょう?
その話は相手が聞いていて楽しい話題でしょうか?
楽しくない話題をしたくなる理由は何でしょうか?
なぜ欲しい言葉(大変だったね、わかるよ、辛かったね、君は悪くないよ、等)を言ってもらいたいと思うのでしょうか?
同情しなぐさめてもらいたいと思うその根底には、何があるのでしょう?
ここが非常に重要です。
ここに、イライラの種があります。
種を特定し取り除かない限り、あなたのイライラはずっと続きます。
結婚制度や夫婦問題も、非常に刷り込みが多い分野です。
たくさんの論点がありますので、少しずつお話しできればと思います。
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