真実を知る過程

真実を知り進化する過程・各段階の特徴 第3「若木時代」(混乱と前進)

思考の混乱と迷い

3.若木時代 (若干混乱期。迷走しつつも、着実に理解は進んでいる) 

 

「今まで否定していた考え方」のわかりやすい一例は「陰謀論」かと思います。
 
世間的には、小ばかにされる内容ばかりです。
 
これまで信じてきたものとはあまりに正反対の内容です。
 
荒唐無稽と切って捨てるような事柄です。
 
 
 
自分の信じてきたもの、当然と思ってきたものを、簡単に否定することはできません。
 
信じてきたすべてを否定することは、これまでの自分を否定することでもあります。
 
ただし。
 
ここが重要ですが、否定するといっても決してあなたの尊厳を否定なさらないでくださいね。
 
単に考え方が変わるだけです。
 
思考停止の殻が破れ、新しい流れを感じることができるようになったため、あなたの思考も更新するだけです。
 
 
とはいえ。
 
思考の転換により、迷い、混乱、困惑は、少なからず生じるものです。
 
しかもやっかいなことに、陰謀論も、本当のこととまちがいが混ざっています。
 
まちがった内容を正しいと信じていらっしゃる方も、非常に多いです。
 
ミスリードのために、意図的にウソの情報が広められている場合も多いです。
 
 
価値観・考え方・ものの見方は人それぞれです。
 
100人いれば100通りあります。
 
 
 
価値観・考え方・ものの見方などは、人の尊厳にかかわる部分です。
 
他者が口を出して良いものではありません。
 
つい言いたくなっても、言わないようにしましょう。
 
 
 
あなたは、
 
「その考えは自分にとってどうなのか?」
 
「惹かれるか?惹かれないか?」
 
という、一個人についてだけ考えて行動すれば十分です。
 
途中で「これはちがう」と気付いたら、これまで学ばせてもらったことに感謝をし、あなた一人がそっと離れれば良いだけです。
 
 
 
付け加えますと・・自分ひとりだけの問題なら、ですね。
 
他者に影響を与える立場にいらっしゃる方におかれましては、
 
やはり、可能な限り正確な情報を発信される方が、私が申し上げるまでもなく、よろしいかと思います。
 
肩書や派手で奇跡的なパフォーマンスに惑わされることなく、情報源を十分精査されることをお勧めします。
 
(奇跡や不思議に思えることも、知識があれば、何でもないことです。)
 
 
 
さて、迷いながらも、混乱しながらも、探求を続けます。
 
なぜなら、真偽を見極める必要性・重要さが徐々にわかってくるからです。
 
正確な情報は、自分と自分の周りの大切な人たちの健康・財産・人生そのものを大切にすることになると、否が応でもわかってくるからです。
 
 
 
でも決め手がありません。
 
賛否があることはわかった・・・
 
今まで否定してきたことの中に真実が含まれている可能性があることもわかった・・
 
でも結局どれが本当なのかわかりません。
 
 
 
一分野、一テーマについて何百冊と本を読みます。
 
だんだん何かが見えてきます・・。
 
「これだ!」と思い進んでみると・・・ちがいます・・・。
 
 
 
がっかりしますが、落ち込んでなどいられません。
 
さらに探します。
 
「これかも? 今度こそ正解では?」と思い進んでみると・・・ちがいます・・・。
 
 
 
また間違えた・・・と肩を落とします。
 
これを何度も繰り返します。
 
色んな分野で経験します。
 
相手が人だと「騙された・・・」という思いもよぎるかもしれません。
 
 
 
でもまちがった情報を発信している人が皆、相手を騙してやろうと思っているわけではありません。
 
本気で「自分は真実を伝えている」と思い発信している方もたくさんいらっしゃいます。
 
 
 
それぞれの言説を、皆さん堂々と発しています。
 
立派な肩書の方も多いです。
 
自信満々ですので、その姿を見て、つい信じてしまいたくなるかもしれません。
 
しかし、堂々とした態度と、内容が真実かどうかは、一切関係ありません。
 
 
 
「世の中にはウソが多い。ダマされてはいけない。これが真実だ」と情報を発している方々には3通りあります。
 
 
 
A:まちがった情報をそれと知らずに、本気で「自分は真実の情報を発している」と信じている人
 
B:間違いと知りながら、「これは真実である」と発している人(ミスリード目的)
 
C:本物の正確な情報を発している人
 
 
 
今の段階(若木時代)では、この3種の見極めは、まだむつかしいかもしれません。
 
何度まちがえても落ち込む必要はありません。
 
人生にムダな経験は何一つありません。
 
すべて大切な経験、必要なピースです。
 
まちがえた分だけ、その知識や経験はよりしっかりとご自身の力になります。

 

 の段階 ⇒ 第4「成木時代」(前進・深化)